カテゴリ:背中のこり
デスクワークでパソコン作業が日常的になった現在、背中が痛いと言って来院される方が多くなってきました。
そういう方々は、決まって首こり、肩こりがセットになっています。
パソコン作業で、首、肩、背中にストレスをかけ続けているためです。
疲れが溜まってきますと、寝ている時に寝返りでゴキッとやってしまい、翌朝首が回らなくなったり、背中が痛くて姿勢を維持しづらくなります。寝違いです。
寝違いをしてしまったら、2,3日は湿布で冷やすようにしてください。
炎症を起こしていますので、湿布が最優先です。
炎症を起こしている状態での痛めた部分への施術は、回復を遅らせます。
2,3日湿布をしても痛みが続くようでしたら、整体・マッサージで凝りをほぐしてください。
テニスボールを使ったセルフマッサージでもOKです。
パソコンで一日中デスクワークをしている20代後半の方が来院しました。
症状は首痛、肩こり、頭痛、背中の痛みです。
レントゲンで医師からストレートネックと言われ、週3回の牽引を始めています。
本人は大変な病気になったと思って当院に来院しましたが、ストレートネックは病気ではなく、首周辺に負担をかけ続けて頸椎の弯曲がなくなった状態で、首を引っ張ったからといって矯正する効果はほとんどないでしょう。牽引で気分が悪くなる人もいます。
スマホを長時間使っていたり、パソコン作業が多かったりすると、背中が猫背気味になり、首が前に出てストレートネック状態になります。
同じ姿勢を続けていると身体の一部に負担をかけ、筋肉は硬くなってトリガーポイント(筋硬結の一種)が発生します。そして関節の動きも悪くなって固まってきます。
一日の終わりや週末に、疲れた首周りから肩甲骨にかけてのマッサージやストレッチなどを行って、硬くなった筋肉をゆるめて血行を良くすることが大事です。
1年前より月に2,3回来院される70代後半の女性介護ヘルパーの話です。
子供の頃からの猫背で、疲れがたまると腰痛、肩こり、背中のこりがひどくなるので来院されています。
周りの人からも「背中が真っ直ぐになってきたね!」と言われていたそうですが、先日の健康診断で、1年前より身長が1センチ伸びたそうです。
施術の結果、姿勢が良くなってきたので健康診断の結果にでたのでしょう。
彼女は仕事がら腰痛、肩こり、背中のこりと症状があったのですが、その症状がでる前に来院してケアされていますので、この1年間は痛みから解放されています。
会社のとって大事な戦力で、まだまだ現役です。
昨年夏から来院されている90代の女性の第一声です。
右手を上げるときに左手で補助しないと上げられないのです。
背骨を触診すると、肩甲骨の高さで右に曲がり、腰椎3番のあたりで左に曲がっています。右肩も上がっています。側弯症です。
さらに腰椎の大きく曲がっている個所の筋肉は、過去に圧迫骨折を起こした思われるように硬く大きなコブのようになっています。
右手を上げられるようになるのが本人の希望ですが、当院では部分施術はしていません。
身体全体のバランスを整えながら主訴の施術をしていきます。
幸い1回の施術で右手は上がるようになりましたが、首こり、肩こりによる頭痛、背中のこり、腰痛がありましたので継続して来院されています。
腰痛に関してはペインクリニックでの注射と薬の治療をしていましたが、1か月ぐらいで痛みから解放されたため、当院での施術に切り替えました。
現在、側弯症は40%ぐらい改善されています。それと同時に本人の身体の不調も改善されてきています。
当院に来院される方でめまい症状を訴える人が何人かいます。
脳神経外科や耳鼻咽喉科などの検査で異常がない場合は、首こり・肩こりからのめまいが考えられます。
体重の約10%(5,6キロ)の頭を支える首と肩。横から見た時に耳と肩が垂直に一直線な姿勢が、首・肩に一番負担をかけない姿勢です。
街中で、頭が前に垂れてきて猫背になっている高齢者をよく見かけます。スマホのし過ぎでも同様な姿勢になります。
こういう姿勢を長い間維持していると、頭を支える首・肩・背中に強い緊張を生みます。そして首・肩・背中の筋肉にトリガーポイント(筋硬結の一種)が生じ、めまいや頭痛を引き起こします。また、首の横をとおる椎骨脳底動脈(頭蓋骨内に血液を送る)が、筋緊張で圧迫されても生じます。
人間は手を前に出してする作業が多く、どうしても頭を前に出す姿勢を取りがちです。
一日3回ぐらいは、これらの姿勢をリセットするストレッチやラジオ体操などの軽い運動が必要です。
なお、トリガーポイントが生じると個人でのストレッチや運動では症状を取るのが難しくなります。癒し系のマッサージでも取るのは難しいです。トリガーポイントを熟知している治療家に施術してもらうのが一番です。